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I want to... Dream as if I'll live forever. Live as if I'll die today.
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ちょびっと間が空いてしまいましたが、こんばんは。天唄です。
日食から無事に帰って、それからは普通にのんびりごろごろしてました(笑。


それで、また書きとめ的な感じで読書メモ。
どうも私は気合を入れすぎると自爆するタイプなようなので、
もうちょっと気楽に、簡単に。



・「ビルマの竪琴」 武山道雄
前々から読んでみたいなと思っていた作品。
皆既日食を見に行く時、一緒に連れて行って、
飛行機の中で半分、帰ってきてから半分読みました。
話の筋はおおまかに知ってはいたけれど、それでもやっぱり楽しめたし、
南国のジャングルの感じが伝わってくるというか、なんというか…
……ああ、駄目だ、なんかこう言っても全然伝わらないな。
なんというか、登場人物みんなが愛おしい、んですよね。
こういう言い方が一番いいのかは分からない、ですが。
綺麗過ぎる、ともいえるのかもしれない。でも、とても優しい。
祈りみたいな作品でした。
解説に、これが子供向けの童話として書かれたのが惜しい、みたいなことが書いてあったけれど、
私はこれは、子供に読んでもらいたいなぁ、なんて思います。
もちろん、大人にも。
というか私も全然まだまだ子供なんですけどね。
竪琴の音色が聞きたくなりました。
というか、もう、うん。最後の最後、泣きそうでした。本当に。
私、私は……私だったらどうするかな。
戦争の恐ろしさを本軸に据えた作品ではない(ある面ではそうなのかもしれない)けれど、
でも、戦争下の人の思いは、ひしひしと伝わってくると、思います。
打ち捨てられた人骨。
全て終わってからの話。


・「ガラスの地球を救え」 手塚治虫
ヴィレッジヴァンガードで立ち読みしてて、気づいたら購入してました。
手塚さんの創作への思いとか、
今(といっても原稿が書かれたのは今からもう20年も前ですが)への、思いとか…
実際に手塚さんの漫画をほとんど読めたことはないんですが、
でもやっぱりずっと読んでみたいと思っている作品だし、
アトムも、原作ではなくPLUTOの方で、なんですが、
いや、もう、泣いてしまいまして…
なんとなく、どこかでやっぱり憧れている人なので、
手塚さん本人の言葉を目の前で聞いてるような気持ちでページをめくりました。
まだ消化しきれていないのですが、
…なんて言ったらいいんだろうな。
20年前の言葉のはずが、すっかり今を見通していて。
多分、年齢的には私はまだ子供と大人の中間くらいだと思うのですが。
…いや、もう大人かな。なの、かな。
言葉にするのが本当に難しいな…なんて言ったらいいんだろう。
手塚さんが作中で触れてる「漠然とした不安」というものは当然私にもあるもので。
まだ、間に合うかな、となんだか心細くなってしまい、
でも、でも、やっぱり、ここは、もう少しじたばたしてみようかなんて、思ったりして。
もう少し読み込んでみたいなあ。


・「これは王国のかぎ」 荻原規子
ついさっき読み終わりました、「これは王国のかぎ」。
図書室でふと目があって借りてきたのですが、
うううん、なんていうんだろう。
いや、あの、読んでるうちにラシードに惚れてしまいまして。
ハールーンもかっこよかったけど、いや、うん、ラシードに一目(一読?)惚れしてしまいまして。
途中まではなんかほぼひろみと感情が重なってたんですが、
(ちょっともやもやしたり、どこかでくっついてほしくなかったり)
最後の最後でどうやら私は物語からはぐれてしまったようで。
あれれ、とちょっとなってしまったのでした。
どこでひろみはこんなに強くなってたんだろう?というか。
うーん、うーん。ちょっと急ぎ足で読み過ぎちゃったかな。
でも、世界観という意味でなら、とても好きです。
砂漠に、ジンに、魔法に。あの軽快な語り口。
ただちょっと、あれ…
多分私の頭の中には、村山早紀先生の「シェーラ姫の冒険」シリーズが位置を占め過ぎてて、
アラビアンナイトの世界となるとそっちが飛び出してきてしまうっていうのも、
ちょっぴりあったのかもしれません。

…あとあれだ、たぶん私、ひろみよりは、絶対リコに近いんですよ。
鈍い。どうしようもなく鈍い。それで無意識に人を傷つけてしまう。
なんとなく、そんな負い目もあったのかも、なあ。
…でも、だからかな、なんとなくもう一度読みたいような。

うん、でも、結末を知っている今。
もう一度改めて読んでみたいなぁ、なんて。
そしたらまた、何か別の面が見えるような気がするんですよね。
なんだろうこの、うーん、うーん、えっとあのやっぱりもう一回いいですか?みたいなの。
不思議だ。
 





最近自分のチキンっぷりや器の狭さがつくづく嫌になったりします。
ファンタジーという夢の世界を、
私は本当に大好きだけど、その世界に浸っているだけじゃなくて、
そこから本を抱きしめて走りだせる子になりたかった。
生意気だったから、夢を諦めた大人になんかなりたくなかった。
笑いながら世の中甘くないからなんて言いたくなかった。
冒険みたいな行動力で何かしてから何かを言いたかった。
だけど今のままじゃ、本を周りに壁みたいに積み上げてうずくまってるままで。
いくら口でものを言っても何も行動に移せない。
自分のなりたくなかった大人に近づいている。
私に足らないのは、行動力と勇気と、あと、もう少し人の心を思い測れるようになること。
独善的なおもいやりだけじゃ、
…駄目なんだ。

本当に大切なことって、なんだろう。
 
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