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I want to... Dream as if I'll live forever. Live as if I'll die today.
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詩創作論の課題、第二回目。ついでなので一緒にアップ。
北村太郎さんの「悪の花」中に
「ブナやケヤキも落葉が早い
 ウツギの類にはかわいそうな夏だった
 キョウチクトウにも」
という一節があるんですが
「秋の雲の劇」「巻雲」「積雲」という言葉も出てくるのですが

先生はおもむろにおっしゃいました

「うん、木の名前か雲の名前を作中に入れて、詩書いてきてね☆」

注:しかもなぜか私のメモには「木の名前と雲の名前」と書かれていた 泣いた


元原稿を提出してしまって今手元にないので、実際の原稿とちょっと違う部分があるかもしれま…せん…
原稿帰ってきてから直します^q^

それではでは、追記からどうぞー。





 
(ブナ ウツギ、ケヤキ キョウチクトウ)

黒い名札を胸に留め
整列したれよ明るい森に
探せ探せど見つからぬ
夢のケヤキに膝真月
掲げられたし御枝の先
空には環状線雲が
厚い茶色いすもっぐ雲の
スケートリンクで歌うたい

「ソテツ トチノキ サルスベリ
 ナツヅタ イヌマキ キンモクセイ
 ソダジイ ツバキし 行き来する
 フィリヤ・ブランの 貴族婦人は
 ヤエベニシダレ 微笑んで
 ハマヒサカキを交わしつつ
 ザクロザクロも コクチナシ」

積乱雲を閉じ込めて
真っ赤に熟れた桑の実を
アースファルトにてんてんと
もう何処にも見つからない
遠い童謡口ずさみ
黒い名札の名前は消えた
人の言葉に名前が消えた

「なずな えのころ はるじおん
 よもぎあざみと はなにらの
 つくし ねのした おおいぬふぐり
 すぎなつゆくさ どこまでも
 すすきあぜみち ひがんばな」
 




無茶ぶりにちくしょおとなったので、とりあえず、言葉遊びしてみました。
意味うんぬんよりリズムを楽しんで頂ければ幸い。
前半の「」内の木は、全て大学敷地内に生えているもの、後半の「」内は、私の小学校への通学路で見ていたもの、です。
急いで書いたせいで前半の言葉選びがなんかアレ。でもこれでだしちゃったのでこのまま載せます^q^

以下、ちょっとだけ解説。

「膝真月」
→普通に、膝まづき、にするつもりだったけど、誤変換がかっこよかったので採用。←

「環状線雲」
→東京の、環状線沿いに出来る雲。環状線を走る車の排ガスが種になって、輪のように出来る雲。東京のスモッグは、中にいると気がつかないけど、遠くから見るとかなりよく見えます。スモッグがひらがなになってるのは誤字ではないです。

「ソダジイ ツバキし 行き来する」
→宮沢賢治の詩集『春と修羅』、「春と修羅(mental sketch modified)」中の一節を、ちょっとだけパロディさせてもらいまし…た…
 しまった時間無くてもちゃんと原文確認しておけばよかったorz
 「いかりのにがさまた青さ / 四月の気層のひかりの底を / 唾(つばき)し はぎしりゆききする / おれはひとりの修羅なのだ」

「フィリヤ・ブランの貴族婦人は」
→元ネタは「斑入りヤブラン」です。
 
 

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