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I want to... Dream as if I'll live forever. Live as if I'll die today.
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眠る前にこんばんは。風野です。

今更ながら、カフカの「変身」を全文通してまともに読みまして。
(確か初読は高校時代に、文学漫画化シリーズで)
あらすじを大体分かっている上での読了だったので、
いやー、こんなこと考えちゃうなんて流石カフカは面白いなー、くらいの、
満足感を伴う、軽い読了感だったのですが。
いざ読書メーターに登録しに行ってみたら、
割と、深刻めな感想登録が多くて、びっくりしてしまいました。
現代社会の闇がどーたらこーたら、現代の人間の孤独がどーたらこーたら、
その他諸々、哲学的な感想がたっぷりと……。

…「いやぁ面白いわー」派の人は少数派なんかなぁ……?


(ちゃんと資料をあたった訳ではないので、都市伝説かもしれませんが)
カフカさん、この「変身」を朗読する時、笑いを堪えていたそうです。
もし、もしも、実際に、カフカ本人も、
「朝起きたらサラリーマンがいきなり毒虫になってたら面白いのに」
なぁんてくらいの、軽いノリで書いていたんだったとしたら、
面白いのになぁ。
いやー、でもまあ、無いんだろうなぁ、それは。
というか、わかんないよなぁ。

カフカに関しては、ほとんど全くと言っていいくらい勉強していないので、
今度、大学の図書館に行った時、
カフカ評論も何冊か借りてみようかなぁと思います、はい。


ちなみに先日呟いたクレオール文学の本は今ちょうど半分くらい。
そっちは普通の分量だから良いとして…もう一冊がな…900ページくらいあるからな…orz
気長に読んでいこうと思います。
語り部、口承文学、口で伝えられた物語についての話が中心になった本ですが、
やっぱり、面白いです。
 
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こんにちは、風野です。
何の予定もないおやすみの日、ということで、昼に起床してだらだらしているのですが、
こう、時間が無為に消えてくっていうのは、なんともこう、落ち着かないですね。
で、こういう時ってのは逆に疲れてる時なんだと思う。

こういう日は、日記もだらだらぁーっと書きますよ。
書いてるうちに、なにかやること、やりたいこと、見つからないかなぁ、なんて。


さてさて。
サイト改装終わったんだから、次は何か更新しないとなーと思ってるんですが。
未だに、なんといいますか、
引っ越してきた部屋で、とりあえず必要な家具は揃えたけど、
まだまだ段ボールはいっぱいで、辺りに何があるかサッパリ分からなくて、
見慣れない自分の部屋で途方に暮れてる、感があります。
井戸から出てきた蛙のような気分にも近いですかね。
辺りが広すぎて、なにをどうすればいいのやら……

もともとが二次創作の方面に力を注いでやってきてたので、
一次創作サイトの世界の勝手が全く分からないっていうのもあるとは思うのですが。
いや、別に分かってなくても良いんだろなとは思うんですけどね。
自分でも、まだ。
単に、書き溜めたものを置いておく場所とするのか、
出来るだけ人に読んでもらえるようなブース代わりにしようとしてるのか、
ネット上の創り手さんたちと交流を持つためのプラットホームにしたいのか、
自分のサイトの立ち位置が自分でもまだはっきりしていなく。
常に、「これで良いんかなぁ」って辺りを見回しちゃうような。
ああ、読んでほしかったら創作サーチとか登録した方がいいんだろなぁ、
ついったでフォローしてる創作クラスタさんのサイトを色々巡ってみようかなぁ、とか。
ぼんやりと考える、日々であります。


…あっれー、おいおい、書いてても全然だらだらのまんまだよ!駄目じゃん!
うぐう。
雨ですしね、お気に入りの喫茶店にもお出かけできませんしね。
読書でもしましょうか。
大学から借りてきた、ぶあっつい、クレオール文学の本。
硬くるしくなくて、熱い国の空気を感じられるような、良い本です。
今日は一日だらだらしましょう。
 
 
こんばんは。
そしてもって、お久しぶりです。
Twitterでは毎日のように顔を出していたので、少し不思議なような気もしますが…笑。

そんな訳で。
ほぼ一年間以上?凍結のような状態になっていた当サイトですが、
この度、ちょっと気合いを入れてサイト改装+再始動してみました。
凍結中も空拍手、メッセージを下さった方々にもお答えするべく、
今まで水面下やブログで書き溜めていた作品も全て清書→UPしてありますので、
宜しければ、どうぞごゆるりと楽しんでいってくださいませ(´∀`*)


多分これからも更新はのんびりペース、
ブログよりもTwitterに頻繁に顔を出すのはあんまり変わらないかと思います…←
が!
もうちょっと、今までよりももうちょーっとだけ、
ブログ更新のペースが上げられたらいいかなぁーと思っております。
あと小説更新のペースもですね。
今年は、秋ごろから長めの旅行を予定していることもあり、
あまり頻繁には更新できないかもしれませんが、
継続的に書き続けていきたいので、ちまちまっとUPは続けていくつもりです。はい。

それでは、改めまして。
これからも、どうぞ、よろしくお願い致します。

風野 湊
  
 

付けたり消したり自由が自在

想像力の傾向灯

なんて便利な贈り物

 
ぱちん

ばちん


白い明かりで照らしたら

何にも見えなくなれるのです

何にも見えなくなれるのですよ


ばちん

ばちん


こわいこわい

早く明かりを消さなくちゃ



ぱち ん。
 

 
暖かな春の日

夕飯時

巻き戻された時間が、電波の車に乗ってきて

ここんここんごごごごごん

何度も何度も

ブラウン管を叩く叩く

ノックの音

こんばんはこんばんはこんばんは。


最初にテレビをつけたのは誰なのかと

誰も言い出せないまま

家族はみんなでご飯を食べる

一言も会話を交わさずに

時々ひとり呻いてみる

ため息をつきながら

それでもご飯は残さず食べる



巻き戻された時間の中で

海はもう百回くらい街の中で渦になった

掃き寄せられた車の群れ、車の群れ、

あの一つ一つの小さな箱の中に人がいた

巻き戻された時間の中で

高台から街を見下ろした人が百回も叫んだ、声を枯らして、

そしてその度に三万人、の 誰かは、

百回も海に呑まれていく

黒い苦い海の味が

百回も千回も

喉の中を埋め尽くして いる



食卓の傍のテレビの中で

誰かが死んだ瞬間

私たちはご飯を食べている

溜息や呻き声、酷い酷いなぁ、酷すぎる、なんて言いながら

1メートル離れた箱の中で三万人が死ぬのを見ながら

私たちはご飯を食べて生きている



三万人、三万人、

呪文のように呟く言葉の裏に、

三万の顔がある、表情がある、

ところで、数年前、よその島国を襲った大津波を覚えていますか、

あの時は二十万人のひとが死んで

数年前の私もやっぱり、ご飯を食べながら、

膨れる海の飛沫を

海だけを

見ていた




ああ、緊急地震速報だ

書く手を止めてじっと耳を澄ませる

遠く遠くで、酷い地響きが揺れているはずなのに

家の中の足音しか


聞こえなかったんだよ

 

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