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I want to... Dream as if I'll live forever. Live as if I'll die today.
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深夜にこんばんはー風野です。
うだうだしてたらどうも寝るタイミングを逃したようなので、日記更新してみます。


今日はものすごく暖かかったですねー。
ちょっと一日出かけてたんですが、コートいらないというかむしろ暑いくらいでしたし。
私は基本的に(暑いのは別に平気なんですが)寒いとまるっきり動けなくなるので、
…いや、うん、嬉しかったんですけど、
今日暖かかった分の明日からの気温のギャップが……(涙。

早く春になってほしいです(´ω`;)


そうそうそういえば、アバター3D版見てきました。妹と。
2回目、ってのもあるんですが、いろんな視点で見れて面白かったなぁと。
でも正直3D版より普通の字幕版の方が色は鮮やかだし落ち着いて見れるしでよかったよう、な。
メガネの上に3Dメガネをかけるのは正直つらいんです…!\(^o^)/


げふん。
…とと、気がついたら結構な時間になってたので、今日はこの辺で。
あ、追記からちょこっと小話のっけてありますので、
暇な方は暇つぶしにでも見てやってくれるとありがたいです。
ツイッターでお題を出してくれるbot(こちらです)があるんですが、
お題はそこから頂きました。1時間くらいでさっくり書いてみたもの。
 

 
「世界の中心で愛を叫んだ蠍と無邪気な猛将の物語」



 これは、一羽の年老いた梟が私に語ってくれた物語である。

 ある夏の夜のことだった。
 空気さえもが動くことを嫌がって、重くあたりを押し包んでいた夜。
 森は、戦場だった。淀んだ風に、血の臭いが漂っていた。

 片羽に怪我をして、古木の虚に隠れていた梟は、逃げ遅れてしまったのだそうだ。
 雷のように延々と鳴り響いていた銃声がようやく止んで、梟が虚から顔を出してみると、あたりはしんと静まりかえっていた。
 森に住んでいたものたちは皆逃げ出して、森にやってきたものたちは、皆大地に倒れていたから。

 ふと見ると、森の暗がりに、一人の少年が倒れていた。
 彼には大きすぎる銃と、人の血に濡れたナイフを、胸に抱きしめて倒れていた。
 闇の中でも、血の赤が梟にはよく見えた。
 梟にすら、あの人間ももう助かるまいということはよく分かった。彼は、赤い水溜まりの上に倒れていたから。
 それきり梟は目を閉じて、彼の夜を快癒の眠りに任せることにした。
 彼は、一刻も早く翼を治し、生き物のいる場所まで飛んでゆかなければならなかったのだ。
 
 静かな夏の夜だった。
 柔らかなまどろみに包まれていた梟は、ふいに、何者かに呼ばれたような気がして、その金色の目をぱっちりと開いた。
 首を傾げ、あたりを見回すと、あの少年が視界に入った。
 倒れたまま動かない彼は、けれど眼を開けていて、小さな声で歌を歌っていたのだそうだ。

 
 その歌の意味は、梟には分からなかった。
 けれど、少年の遠くを見つめる目があまりにも澄んでいたから、梟は目が逸らせなくなってしまった。
 じっと、少年を見つめて、歌に耳を傾けていた。森の中で彼の歌を聞いていたのは、その梟だけだった。

 刻が一つも動いた頃だろうか。
 ふいに、少年は口ずさんでいた歌を止めた。そして言ったのだという。


 「蠍の火、蠍の火、僕もどうか其処へ、連れて行っておくれ」


 それっきりだった。少年は沈黙し、目を閉じた。
 梟が森の木立の間から空を見上げると、天の赤い大蠍が、深い闇にごうごうと横たわっていた。
 その日ほど、蠍の心臓が赤く燃え上がったのを、梟は見たことがなかった。
 恐ろしさに首を竦め、梟がその金色の目を大地へ戻すと、
 赤い血溜まりだけを残して、少年はあとかたもなくいなくなってしまっていたそうだ。

 「彼は蠍の火になったんだ」と梟は私に言った。
 そして今も、あの夏の夜空で煌々と燃えているんだと。

 梟は、その少年が口ずさんでいた歌も、覚えている限り、私に歌って教えてくれた。
 切れ切れのメロディだったが、私は幸いにもその歌を知っていた。
 それは、星に、愛する人をどうか照らしてほしい、守ってほしいと願う、子守唄だった。
 恋の歌だった。





これで書きあげるまで大体1時間くらい、かな?
文章推敲してないので色々めちゃくちゃな気がしますすいません…\(^o^)/
割と固めな文体を目指してみたんですが、どうですかね…?
雰囲気は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」リスペクトな感じで。
あの蠍のエピソードは、最初に読んだときからすごく印象に残ってました。

『僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。』


これともう1パターン、
蠍を踏みつぶそうとしてみせる一人の男と、
必死で鋏と針を振りかざして、
彼にとっての大切なひとを死に物狂いで守ろうとする蠍の話も考えたんですが、
とりあえず今回はこういう話にしてみました。
ちなみにこの話だと、無邪気な猛将も蠍も死んじゃいます。
猛将は刺されて、蠍はかかとで踏みつぶされて。
何の救いもない<(^o^)>


これからもぽちぽち、こうやって一時間くらいで気軽にかける小話を時々投稿出来たらいいなー。
 
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